📕雑誌感想メモ: VACANCES 4 待ちびらき

先日の文フリ東京38で購入した📕VACANCES 第4号待ちびらきについて、印象に残った部分をメモ。

「待ちびらき」という存在しない単語に至る理由がだんだんと紐解かれていく様子が面白かった。
「名前のない空間」みたいな場所がもっと増えてほしいと思うし、
町のベンチ🪑はそういったものの一つになるだろうか、と書きながら思った。

「はじめに」から続く内容ではあるんだけど

にむしろ能動性がある、という話になったことが面白かった。

携帯の「待ち受け画面」って言われてみれば確かにすごい単語だなと思う。何を？って話で。

そしてTwitter好きさを

相対的に偏差値70ぐらいの好きさとは思ってなかった

というところでは、個人的には偏差値100ぐらいあるのでは、と勝手に思っていた（いい意味で）
雑な例えだけど、ハンター試験が筆記試験だとしたら他全員0点で失格なのに対して、1人だけ全科目満点で合格するぐらいの飛び抜け方というか。

没入感と疾走感がめちゃくちゃよかった。
その一方で内容が「待つ」というテーマにピッタリ合っていて素晴らしい。
これが一番予想外に面白かったので、他の作品も読んでみたい。

「天使の言葉」ゲームが面白そうだった。

など、プレイヤー次第で語彙に制限設けたりしても面白いかもしれない。

同じパターンで哲学対話自体はやったことはあるのだけど、イントロを読んだ時に

と一瞬思ったのだけど、思った以上にすんなり読めたことに驚いた。

時間が有限だと思ってしまうと「待つ」っていう行為をすごくもったいなく感じる

が読み返していて気になったところで

なんてことを思う。もちろん自分もPCを目の前にして仕事詰まってるときには「そんなん待ってらんない」みたいな感情に時々なるのだけれど。

そして「待つ」ということに「支配/被支配」性もあるんだな、とこれも含めた一連の記事を通して思う。

一通り読んだ後だと改めて素敵なイラストだなと思う。
待っているものはきっと同じなのだけど、視線やその対象でそれぞれの「待ち方」に対するスタンスが表れていて、テーマにピッタリなイラストだなと思った。