もともと気になるなぁ〜でも長いしなぁ〜、と思いつつ読めてなかった
小説三体シリーズをちょうど読み終わった。
久しぶりに長編小説に没頭できたので 「何が良かったのか」をネタバレにならない範囲でメモ。

👀読み進めやすい

最初は自分も(う〜ん、文庫版合計5冊か…)とか思ってたのだけど

  • 個々のパートでやっていること自体はとても簡潔
  • パートの切り替わりも早いので読み終わるタイミングを区切りやすい
  • パートごとのジャンル/スケールの切り替わりがいい意味で激しい

というところが、熱中して読み続けられた理由な気がした。
そして切り替わっていく各パートが、チャプターの最後に綺麗に収束していくところが素晴らしい。

🪝フックの引き出しの多さ

とにかくネタの引き出しの多さに舌を巻かされる。

物理学ベースのSFネタに留まらず、 ジェンダー観なども含む人間観・社会問題も含めて、ネタ出しの範囲が恐ろしく広い。
これらがパートごとに出し惜しみなく投入されているので、 いくらでも読めてしまったんだろうなと思う。

📖文字でしかできない表現を駆使している

とにかく映像(絵、漫画、映画など)にしようとしたら鬼のような工数かかりそうだな、、 という表現がめちゃくちゃ多い(特に最終巻「死神永生」)のだけど、 それらをたった数行〜数ページで簡潔かつ明確に表現している上に、それが全部面白いところが凄まじい。

⚙️リアリティと面白さのギアチェンジが絶妙

話に出てくるギミックがどれもリアリティをある程度持ちながらも、 必要なタイミングで一気に面白さに振り切った表現に持っていくのが絶妙。

🤫ネタバレになりにくい

逆説的なんだけど、内容が長編かつ壮大なので 一部を語っただけだと何が起こってるのか基本的に全く意味がわからない。

なので読んだ人同士 + 知らない人同士の会話で、ちょっと話したい時もネタバレを割と気にせずに喋りやすい。


面白かったので、ネタバレ含む感想や疑問点も別途書く予定。